読了しました(Audibleで)。
嗅覚に大変優れた女の子が、その特性ゆえに時代に翻弄されていくフィクションです。
あまりにも鋭い嗅覚を持っているので、最初は「そんな人いるわけない」と思ってしまって話に入り込めなかったのですが、それは本当に最初だけ。
自分が人とは違うと感じることは大なり小なり誰にでも起こること。
その特性を活用して生きていく場合もあれば、見えないようにして生き抜く場合もあるでしょう。
一人ひとりの個性のせいで不幸になることがない世の中であればいいなと思いました。
上橋菜穂子さんの本は『精霊の守り人』に始まるシリーズや、『鹿の王』、『獣の奏者』などを読んだり聞いたりしてきました。
「守り人」のシリーズは昨年からAudibleで1~2ヵ月に1作品ずつ公開されているので、楽しんでいます。
毎回、新作の公開とほぼ同時に聞き始め、たくましい用心棒の生き様にいつも感動しています。
「守り人」シリーズのナレーターさんと『香君』のナレーターさんが違うので、最初は違和感がありましたが、どちらも素晴らしい声の表現力をお持ちで、各キャラクターをしっかり分けてイメージして聞けました。
特設サイト(あらすじや登場人物紹介など)
上橋菜穂子さんは研究者でもあるので、下調べが本当に深く、その過程が後書きで触れられていて頭が下がりました。
嗅覚、植物、昆虫、遺伝など、この本に関わることについて、現役の研究者に教えを請い、それを反映させて物語を作ったとのことです。
他の作品でもそうですが、そのような深い知識をフィクションとしての楽しみの中で触れられることが上橋作品の魅力だと思います。
つまり、楽しみながら、賢くなれる!
ご興味あればぜひ手に取ってみてください!
最近、忙しくてブログを書けてませんでしたが、久しぶりに書くとこれも楽しいですね。
できるだけ書いていこうと思います。