神戸の旅記録です。前回は南京町まで散歩しました。
南京町からJR元町駅まで歩き、JR舞子駅で下車。
徒歩で本日の宿「舞子ビラ」に荷物を預かってもらい、身軽になって海へ!
明石海峡大橋が舞子と淡路島を結んでいます。大きくてかっこいい!
この一帯は兵庫県立舞子公園。
日本で唯一の孫文記念館があります。現存する日本最古級の木骨コンクリートブロック造りの楼閣。
別名、移情閣といって、建物自体も、室内の中国との関わりを示す展示物も興味深かったです。
大正時代を感じさせるデザインの暖炉とタイル。
天井を見ると八角になっていることがわかりやすい。
日中の近代史を学べるだけでなく、数多くの書も観賞できる場所です。
中国語を話す観光客ともすれ違いました。
近代建築や近代史に触れることができます。
孫文は辛亥革命を指導して、中華民国を樹立した革命家。何度も日本を訪れた政治家です。
孫文記念館を出て、舞子公園内にある旧武藤山治邸でコーヒー休憩。
海を見ながら一服したあと、明石海峡大橋の施設「舞子海上プロムナード」へ。
ここでは橋の上からの眺望を楽しめます!
上から見る孫文記念館。
展望ラウンジ。
ノートパソコンを持ち込んで仕事をしている雰囲気の人もいました。贅沢な環境ですね(頭上を車が通っているので、振動や音はしますが)。
遠くに見えるのは関西空港(よく見えなかったけど)。
ちょっと疲れていたのでこんなもので遊びました(ちょっとだけ実年齢より若かった)。
橋の構造。
ガラス越しに海が見えてスリル満点の「海上47mの丸木橋」!
この木の部分を渡るのですが、写真で見るよりずっと怖かったです。他の人もキャーキャー言いながら恐る恐る渡っていました。
レストランもあったので、ここで休憩してもよかったと思います。旧武藤山治邸ではコーヒーなどしかなかったけど、プロムナードでは食事もできました。
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次に数寄屋建築の旧木下家住宅へ。
庭園も窓のしつらえも素敵です。
市松人形はひな人形の横に置くものなのだと知りました。長女のためにひな人形が既にある家だと、次女のためには市松人形を用意して、並べるのですね。
かわいらしいすりガラス。
気がつけば2万歩も歩いていたのでホテルへ。
シーサイドホテル舞子ビラ神戸で一泊しました。
エアコンの古さだけが気になりましたが、清潔で、広さも十分。
海が見える部屋で気持ちよく過ごせました。
Googleからホテル検索をして、お得なプランで泊まることができてよかったです!
翌日は明石へ。
明石は日本標準時子午線が通ります。東経135度のこの経線を踏んでみたくて行きました。
そんな人、あまりいないかもしれませんが、私は以前から、機会があればやってみたかったんです。
初めて山陽電車に乗り、「人丸前」のホームから明石市立天文科学館の塔を撮影(ちょうどJRの貨物列車が通りました)。
科学館はちょうど子午線の上に建っているのでこの場所を目指しました。
「子午線」は北と南を結ぶ線という意味。昔は十二支で東西南北を表記していて、「子」は「北」の方角、「午」は「南」の方角を表します。
こちらは子午線の「子」(北)の方向。
こちらは子午線の「午」(南)の方向。
念願だったので、ちゃんと踏んできました!
子ども向けの説明やイラストがあって、大人でも簡単に理解できました。
科学館にはプラネタリウムがあります。
ドイツのカールツァイスの投影機が使われていて、日本で最も古いプラネタリウム設備です。
かっこいい構造!
すぐに見ることができる上映時間がキッズ向けの内容だったので少し不安だったのですが、大人でも入ってよいとのことで入場。
結果的にクイズやキャラクター(戦隊ものがいる!)を使ってとてもわかりやすく星座や天体のことを学べたので、入って大正解でした。
どうやら地元の子どもたちの多くが常連のようで、和気あいあいと解説者からの声かけに反応していて、とても心温まる上映でした。
日本の子どももまだまだ元気で、日本も未来も全然捨てたものじゃないな~とうれしくなったくらいです。
リンク先から限定公開されているYouTube「135秒で分かる明石市立天文科学館の魅力」がとても簡潔でわかりやすいです。
科学館はまだ他にも見所があったのですが、星座のクリアファイルをお土産に買い、山陽電車に1駅分乗って明石駅へ。
コロナ禍でごぶさただった友人と数年ぶりに再会して、明石焼きを食べに連れて行ってもらいました!
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温かいだしに玉子焼きをくぐらせていただきます。
できたてホカホカでふんわり。
たこ飯もとてもおいしかったです!
名物を本場で食べることができて、うれしかったです!
お店は明石駅すぐの魚の棚商店街の中にあります。
400年の歴史がある商店街。
のぼりや大漁旗がたくさん飾られていて、海の町だということがよく伝わってきました。
お土産にたこなどの詰め合わせを買いました。
友人との別れを惜しみつつ、今度は神戸市内へ。
山陽電車は途中から阪神電車に乗り入れていて、簡単に移動できました。
次に向かったのは兵庫県立美術館。
屋上から大きなカエルのオブジェが突き出している建物です!
「スーラージュと森田子龍」展に行きました。
ピエール・スーラージュはフランスの画家。2年前に亡くなりましたが、書家の森田子龍(しりゅう)と交流があったとのことでこの二人展が開催されています。
撮影OKのスーラージュの一枚。
書家と交流があったことを感じさせる、黒がメインの抽象画。
森田子龍の書は撮影禁止だったのですが、画家との交流を感じさせる抽象的な書きぶりでした。
書はアートだなと改めて感じます。
会期は5月19日までです。
この美術館の設計は、安藤忠雄が手がけています。
もともとこの建物自体に興味があったので行くことを決め、結果的に「スーラージュと森田子龍」展で今まで知らなかった二人のことを知ったという流れ。
安藤建築を象徴するコンクリート打ちっぱなしの仕上げが至る所にありました。
詳しく構造を説明しているAndo Galleryがあり、過去に手がけた光の協会や住宅など、この美術館以外についても知ることができました。
外には巨大な青りんご。
この他に少女の巨大オブジェもあり、見所は多かったです!
美術館のカフェでコーヒーを飲み、自分用のお土産(センチとインチを両方測れるおしゃれなもの差し)を買ったあと、帰路につきました。
【今回の旅行の行き先まとめ】
・神戸市役所 展望ロビー
・東遊園地
・旧居留地(ここでランチ)
・メリケンパーク(メリケン波止場)
・神戸港震災メモリアルパーク
・南京町
・孫文記念館
・旧武藤山治邸
・明石海峡大橋・舞子海上プロムナード
・旧木下家住宅
・シーサイドホテル舞子ビラ(宿泊)
・明石市立天文科学館(子午線が通る)
・よし川(明石焼き)
・魚の棚商店街
・兵庫県立美術館
1泊2日の旅行でこれだけ多くの場所に行けて大満足でした!
個人的には数年ぶりに再会できた友人とのランチがうれしかったのですが、観光という面では明石海峡上と子午線上に行けたのが楽しかったです。
その他の場所も全部楽しかったんですけどね!
またいつか、今回行けなかった場所に行ってみたいです。
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