読了しました。
英語が堪能な日本人が、どのように英語を勉強し、身に付けていったかを解説された一冊です。
著者の斎藤先生の本は10年ほど前にまとめて何冊か読んで、今回久しぶりに新しいこの本を読みました。
過去の著作でも、英語の達人が何人も取り上げられていますが、今回はまた新たな顔ぶれ。
言っちゃ悪いけど意外と夏目漱石が英語の達人だったなど、著名人やあまり知られていないけどすごい方々の一面を見ることができました。
人によって、習得方法はさまざま。
でも、特に、現代の英語学習の流れと比べて大事だと思えるのは「読む力」。
達人は誰もが半端ない量を読んでいます。
さらに、すり切れてしまうので、数回買い換えたほど辞書を引いていたという猛者も。
毎日毎日、読んで、辞書を引いて、メモをとり、時に音読し、暗唱し、自分で英語の詩まで書く。
そんな人たちの努力を読むと、自分の英語力なんて空っぽだなとも思えてきます。
そんなことも言ってられないので、がんばるしかないですね!
読む、聞く、話す、書く!
多読、多聴、素読、音読、英作文、英借文などなど。
昔に比べて今は学習教材が豊富。
ネイティブを探し回らずとも、音声教材もあれば、AIに読み上げさせたり、作文を添削させたりすることもできる。
現代のツールをうまく使いつつ、過去の偉人たちの熱意と根気を見習い、特に多読をがんばろうと心を新たにしました。
取り上げられている達人:
嘉納治五郎、夏目漱石、南方熊楠、杉本鉞子、勝俣銓吉郎、朱牟田夏雄、國弘正雄、山内久明
私が知っていたのは南方熊楠と、夏目漱石、議員や通訳をしていた國弘正雄だけでしたが、他の方々も想像を超える学習をしていらっしゃいました。
シリーズ一作目もおすすめです!