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日本語で引ける英語活用辞典『アカデミック・フレーズバンク』の使い方

今日もZoomウェビナーの日でした。2日連続!

 

「翻訳フォーラム・おうちでレクチャー」のシリーズで、今回のテーマは「日本語で引ける英語活用辞典『アカデミック・フレーズバンク』の使い方」。

 

手元にある本なのですが、残念ながら活用できていないのでウェビナーに参加することにしました。

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英語学術論文の定型文が対訳とともにズラッと並んでいる本です。

 

ウェビナーを視聴し、改めてウェビナーのタイトルを確認してようやく理解したことは、これは辞書的に使うのですね。

 

一般的に、単語を引くのが辞書ですが、この本の場合、使用される場面から引くのです。

 

たとえば、「因果関係」や「結論」など。

 

 

英語を書いていて、「因果関係のことを書きたいけれど、もう少し他の表現はないかな?」と悩んだときに、この本の索引から「因果関係」と調べると、owing toやthereforeなどを使った例文がたくさん出てきます。

 

「論文の結論を書くときの定型表現を知りたい」ということであれば、目次から This paper has identified...やFurther research might...などを使った例文にたどり着けます。

 

 

アカデミックな文章のお作法のようなこと(パンクチュエーション)も学べます。

 

 

このように、例文豊富な辞書として使うという使い方が一つ。

 

 

それから、瞬発力を持って自分の語彙とするためには興味のあるフレーズを覚える。そのためのお手本とするという使い方も紹介されました。

 

そのためには、エア・ディクテーションといって、

1. 覚えたい単語やフレーズ、文章を隠して音読する

2. 音読するときにその単語一つひとつをイメージする

 

このようにすると、定着しやすいとのことでした。

 

 

たとえば、This is a penという文を覚えたいとすると、

1. This is a penを文字を見ずに音読する

2. その際に "This" "is" "a" "pen" という単語一つひとつ、アルファベット一つひとつを頭の中で文字として思い浮かべる

 

このようにイメージをしながら音読を繰り返すと、定着力がアップするとのことでした。

 

以前、少し別記事に書きました(そのときは日本語力アップ目的でしたが)。

 

wakana16.hatenablog.com

 

 

この『アカデミック・フレーズバンク』は何かを説明したり、論じたりするときの定型文がたくさん載っているので、完全に自分のものにしたい文に出会ったら、そのようにして覚えていけばいざというときにパッと出てきて便利になりそうです。

 

 

最後に訳者による「本書の使い方・翻訳の方針」というコーナーがあるのですが、ここで英語と日本語が比較されています。

 

受験英語的に直訳してよいものと、どうしてもそれでは自然にならないものがあり、その場合にどのような処理をしていけばよいのか、大変参考になりました。

 

「翻訳の方針」の部分を読むだけでも価値があると思います。

 

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今後も興味深いイベントの企画があるようです。

できるだけ都合をつけたいなと思っています。

 

 

 

 

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