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英語が好き、本が好き、子育ても楽しい

「いのちのガーデン」

北海道の自宅の庭の写真が豊富に掲載されているエッセイです。

 

著者は元幼稚園教諭。

 

結婚、出産を経て今の家に移り住んでしばらくしてから体の痛みなどの症状が出て、現在は車椅子を使って生活していらっしゃいます。

 

 

車椅子でもここまでできるんだと驚くほど色彩豊かなお庭。

 

魅力的な庭にするためのコツも書かれています。

 

 

また、症状はあるのに何の病気かわからない「未診断疾患」の当事者としての思いも語られています。

 

精神的なものではないのか、詐病(仮病、気のせい)ではないのか……。

 

そのような周りからの言葉や態度に向き合ってきた日々のことを知るととても胸が痛みます。

 

医療従事者からもそのような目で見られてきたとのこと。

 

 

数々の病院を受診し、さまざまな診断名があがり、免疫や神経関連の病気かもしれないということはわかったようですが、はっきりとした病名はわからない。

 

 

このような名前のつかない病気を抱える患者は全国に3万人以上いるという話もあり、その多さともにまだまだ現代の医学ではわからないことがあるのだという事実に驚きます。

 

 

 

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いのちのガーデン(北の森で暮らす車椅子のガーデナー)

山崎 亮子(著)

 

庭作りと闘病記の2つの側面から読める一冊です。

 

インスタグラムをしていらっしゃって、多くのフォロワーが応援しています。

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当事者の会を運営していらっしゃいます。

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季節の移り変わりに敏感になりたい。

 

周りの人に優しくありたい。

 

そう思える一冊です。

 

 

 

 

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