子どもがカナダに旅立ったのは8月上旬。
もうすぐ2ヵ月になるので振り返ってみようと思います。
(高野山の旅日記は別途続きます)
2ヵ月たちましたが、うちの子の場合はようやく落ち着いたかもしれません。
なんと、今は4つ目のホストファミリーにお世話になっています!
当初は事前研修中の1家庭と、本番の高校留学中の1家庭、合計2家庭の予定でした。
最初の事前研修中は問題なく、あたたかく受け入れていただけました。
でも、高校近くのホストファミリーに移ってからはかなりストレスを抱えていたようです。
きっかけはペット。
ペットがいることは事前に分かっていました。
苦手な動物だったのですが、好き嫌いを理由に拒否することはできない決まりです。
例外はアレルギーのみ。
そのため、好きではない動物だけどがんばるしかないと覚悟していました。
でも、実際にそのペットと対面して予想以上にこわくて、ま、ありていに書くとビビりまくってしまったようです。
傍目にも不安が大きすぎたようで、ホストマザーから団体の方に「うちでの受け入れは無理かも」と初日に連絡されたほどでした。
私も子どもからのLINE電話でずっとつらさを訴えられました。
ホストマザーとLINE電話で話して、私から「慣れるまで時間がかかりそうだからサポートお願いします」ということは伝え、了解していただけました。
ただ、英語の理解がまだ不自由なせいか、ホストファミリーからのサポートは本人にとってまったく感じられなかったようです。
ペット問題以外でも(本人にとっては)早口の英語でハウスルールなど様々な説明を受けて理解できず、行き違い、すれ違い、誤解が誤解を呼んでお互いにフラストレーションが溜まったようです。
このホストファミリーは今回が初めての留学生受け入れ。
ヨーロッパからの留学生も同じ日から同じ家にステイしていたのですが、その子の場合はお手伝いの負担が重すぎることや、ホストファミリーが忙しくてあまりコミュニケーションを取れないことがつらかったようです。
1年間、外国人を受け入れようといったんは決心してくださったご家庭。
ペット問題などがあるとはいえ、慣れる努力をするように私からは伝え、現地の留学担当者にも相談するように伝えました。
その職員さんは1時間以上、ペット以外にもさまざまな問題を訴えるうちの子の話に耳を傾けてくださったそうです(相談するようにアドバイスをしたとはいえ、恐縮してしまうわ……)。
結局、そのホストファミリーは受け入れ自体をやめたいと団体に伝え、うちの子も、ヨーロッパからの留学生も2週間でそのお家を出ることになりました。
次の家庭が決まるまで、職員さんの家に1週間お世話になりました。
当初は次の家庭が決まるまでは我慢して、ということだったのですが、その後それさえ無理だと職員さんが判断し、うちにおいでとおっしゃってくださったのです(感謝しかない)。
職員さんの家ではペットの問題はなく、家族とのコミュニケーションも取れて楽しかったようです。
職員さんが数多くのお家に電話をして交渉してくださり、ようやく次に受け入れてくれる家庭が決定し、移動。
新しい家庭はとても優しく、苦手なペットはいるものの恐怖を感じるほどではないようです。
会話が多く、子どもの英語力に合わせてコミュニケーションを取ってくれているようでホッとしました。
2週間でお別れになった家族も第一印象はよかったので、日本の親としてはがんばるように最初は伝えていたのですが、ホストファミリーからの風当たりはドンドン強くなる一方のようでした。
ホストファミリーとしては、予想以上に英語が通じないことや、かわいいペットのことを「こわい、こわい」と逃げ回られることに対する失望などがあったのかもしれません。
第2の家族、第2の母のような存在になってくれればいいなという期待を持っていたので、まさか2週間で移動になるとは思いもよりませんでした。
ホストファミリー側も忙しい毎日の中で、ゆっくり、簡単な英語を使ってコミュニケーションをする余裕がなかったのかもしれないと想像しています。
残念なことでしたが、これも経験。
わずか2ヵ月で4家庭も経験できたのは貴重な体験だと思います。
一口に「カナダ人」といってもいろんなご家庭があることを実感できているのではないかなと思います。
ホストファミリー変更が決まった後、留学団体に、「事前にこの動物が苦手だと伝えておけばこのトラブルは防げたのか?」と確認したのですが、それはないそうです。
やはり好き嫌いだけではだめ。
カナダの場合、ほとんどの家庭で何らかのペットが飼われているからです。
ただ、今回の場合、恐怖心が強すぎて、生活に支障を来しているということでホストファミリー変更となったそうです。
確かに新しいホストファミリーにも苦手なペットはいますが、徐々に慣れるように配慮してくださり、子どもは安心して滞在できています。
ペットそのものではなく、ホストファミリーとの相性もあったのだろうと思います。
このようなことがあったので、子どもとは毎日のLINE連絡が続いています。
直接ホストファミリーと話したのは一回だけ。
困ったときには現地の職員に相談するように伝えました。
現地ではWhatsAppというLINEのようなアプリがよく使われているようで、ホストファミリーから子に送信された文面(ちょっとプレッシャーがかかるような内容)のスクショを職員さんに見せたりもしたことで、状況が伝わりやすくなり、早めの変更となったようです。
問題は起こりましたが、現地の職員さんも、日本側の担当者も真摯に対応してくださったのでとても助かりました。
安心安全な留学生活を送るためにどちらの担当者さんも尽力してくださり感謝しています。
このようなことがあるので、留学団体の選択は大事ですね。
留学を申し込んだものの、いまいち頼りないとか、行き違いがあるなどといった団体も存在するようです。
うちの場合は今後また何かが起こったとしてもきっとちゃんと対応してくださると早い段階で実感できたので、そういう意味でもよかったです。
新しい家庭でようやく留学生活本番を送れてきたようなので、そろそろ毎日のLINE卒業かな。
カナダの湖に行ったときの写真だそうです。