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世界遺産:高野山の宿坊に泊まってみた(3)普賢院

wakana16.hatenablog.com

 

高野山の旅の記録。前回からの続きです。

 

壇上伽藍に行ったあと、霊宝館(れいほうかん)に行きました。

 

高野山にある国宝などをまとめた美術館でもありお寺でもあります。

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平清盛が自身の頭の血を混ぜて描かせて奉納したという「血曼荼羅」があります。

 

自分の血を混ぜることで信仰の気持ちを表せるの??

 

ちょっと気持ちが悪い感じもしますが、大きな曼荼羅で迫力がありました。

 

www.reihokan.or.jp

 

 

その他の仏像や書などを鑑賞したあと、本日のお宿へ。

 

私にとって初めての宿坊です!

 

 

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高野山を観光する場合、基本的に宿坊(お寺の宿泊施設)に泊まることになると思います。

 

近代的なホテルはありません。

 

今回宿泊したのは普賢院さん。

 

高野山観光の中央付近にあり、バス停が近くてとても便利です。

 

宿坊協会中央案内所の裏を歩けばすぐに重要文化財の門が見えます。

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11時頃に高野山に着き、宿の場所だけでも確認しようと思ってのぞいたら、チェックインして荷物を預かってくださいました。

 

手荷物だけで金剛峯寺や壇上伽藍を観光できてとても助かりました。

 

 

 

夕方に宿に戻り、部屋に案内していただきました。

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このふすまの奥に4畳ぐらいの間とトイレ、洗面所があります。

 

 

逆から見たところ。

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ゆったりした縁側があります。

 

 

床の間。

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上に飾られているのは「宝来」という切り絵です。

 

縁起物だそうで、年始にその年の干支をかたどった物を掲げることが多いようです。

 

今年はうさぎ年なので、写真はウサギの切り絵です。

 

高野山では至るところにみられるとても繊細で身近なアートだなと思いました。

 

 

 

 

 

縁側からお庭や摩尼殿が見えます。

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エアコンや洋式トイレなど完備され、とてもきれいなお部屋です。

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隣の部屋には宿泊者がいなかったのでとても静かに過ごせました。

 

隣との仕切りがふすまだけの場合もあるようですが、今回泊まったお部屋は壁でしっかりと仕切られていました。

 

 

 

廊下には絵画や彫刻などが数多く飾られています。

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多くが奉納品のようで、信仰の厚さを感じました。

 

 

少し休憩したあと、部屋を移動して早めの夕食をいただきました。

お寺ならではの精進料理!

 

胡麻豆腐や天ぷら、高野豆腐にメロンまで。

 

ボリューム満点で、味もおいしく大変満足でした!

 

個室でいただけたのでリラックスできました。

 

一人客の場合は何人かが一緒に召し上がっていたようです。

 

いずれも特に「食堂」というわけではなかったので、コロナ対策でできるだけ別々の部屋に分散して食事を取れるようにしているのかなと思いました。

 

 

お寺の概略。

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ご本尊は普賢菩薩です。

 

 

この奥が本堂です。「塗香(ずこう)」と書かれている台の上にはお香があります。

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普賢院だけではなく壇上伽藍など多くのお寺の入口で塗香がこのように置かれています。

 

これを手に塗って中に入ります。

 

とても良い香りがしますし、しっかりすり込むと手を洗ってもすぐには消えません。

 

身を清めるためにこれを塗るそうです。

 

 

 

夜は家族風呂に入りました。

 

写真はないのですが、とても良い香りのする高野槇で作られたお風呂でゆったりできました。

 

お風呂のあと、ドライヤーが置いてある洗面所は廊下の一角にあったので、この点だけは普通のホテルとは違うなと思いましたが、お寺ならではの経験をしたかったので問題なしです。

 

家族風呂は1日2組限定で、他の方とすれ違うことはありませんでした。

www.jhpds.net

 

 

 

翌朝は勤行に参加しました。

 

宿泊者で参加していたのは20名前後だったでしょうか。

 

お経を聞くだけでなく、お焼香もさせていただけました。

 

 

その後、ご本尊や仏舎利など寺内のツアーがありました。

 

普賢院にはお釈迦様のお骨、つまり仏舎利があるのです!

 

とても小さくて、人間の歯くらいの大きさ。

 

ネパールからいただいてきたという大変貴重な物を目にして感動しました。

 

 

他に摩尼車(回した数のお経を唱えたことになる)をまわしたり、お砂踏みを体験したり。

 

僧侶がポイントを押さえた解説をしてくださり、「お焼香は何回?」など素朴な疑問にも答えてくださりとても充実したツアーでした。

 

 

朝の勤行とツアーで1時間程度だったかと思います。

 

お腹も空いてきたところで朝ご飯!

 

 

ボリューム満点のひろうすやきんぴらごぼうなど。

 

こちらもおいしかったです!

 

 

 

チェックアウトの時にはストラップをお土産に買いました。

邪気を払うというオニキスで作られています。

 

その後、スマホにつけて普段から持ち歩いています!

 

 

 

初めての宿坊。

 

落ち着いた気持ちでステイできて大変満足しました。

 

僧侶が受付をしたり、食事を作って運んでくださったりするだなんて感謝ですよね!

 

ご興味ある方はぜひ体験してみてください。

 

 

普賢院さんのウェブサイト。

www.fugen-in.com

 

 

普賢院の宿坊の写真です(かなり細かくわかると思います)。

www.jhpds.net

 

宿泊プラン。

www.jhpds.net

 

 

今回は楽天トラベルを利用しました(家族風呂貸切、二間続き お庭が見える個室10~16畳)。

travel.rakuten.co.jp

 

 

参考にした本です。


高野山の宿坊 公式ガイドBOOK

 

とても分かりやすくまとまっています。写真もきれい。

 

 

 

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eng-shukubo.net

 

 

 

 

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