Audibleで聞きました。
『ファスト&スロー(上):あなたの意思はどのように決まるか?』
心理学や行動経済学関連の本を読んでいると、この本からの引用によく出会います。
おすすめ本に挙がっているのを色んな場所で見たことがあります。
著者はノーベル賞受賞者(経済学)。
かなり前からほしいものリストに入れていた本なのですが、何しろ長い!
書店でパラパラと見たことがありますが、とても読み通せる自信がありませんでした。
そんなときに音声でも聞けると知り、覚悟を決めてダウンロード。
他のことをしながらでも聞ける(進む)のはうれしい。
それでも上下合わせるとかなりです。
肝心の中身ですが、やっぱりいいですね!
自分がどれだけ思い込みに支配されているか実感できます。
とにかく事例が豊富なこの本。
さまざまな実験を通して人間がどれだけ錯覚にだまされやすいか、(実は真実を反映していない)直感に基づいて行動してしまいやすいかが解説されています。
読みながら読者も簡単な実験を経験できます。
私の場合、ことごとく錯覚や思い込みにやられています。
全然、真実を見極められていない。
以前、『ファクトフルネス』という本を読んだときの感じと似ています。
あの本も、いかに自分が感じていることと、現実の世界情勢が違うかを突きつけるものでした。
今回の本は出版からすでに10年ほどたっているので、世界情勢は変わっています。
でも人間の脳の仕組みは変わりませんね。
今読んでも十分に学ぶことがあります。
次のような問題意識のある方なら響くと思います。
・ 広告にだまされたくない
・ お金で損したくない
・ 人を正しく評価したい
・ 研究結果を正しく理解したい
心理学、経済学、統計学、脳のしくみ、コピーライティングなどに興味のある方も楽しめると思います。
ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?
ダニエル・カーネマン (著), 友野典男(解説) (その他), 村井 章子 (翻訳)
下巻:
原書は多分これ:
Thinking, Fast and Slow (English Edition)
長さにめげそうですが、名著であることに間違いはない。
いつか読もうと思っていたこの本。
がんばって下巻も読み切る(聞ききる)ぞ!