無事、子どもからカナダに着いたと連絡がありました。
よかった~!
本当にここまでの道のりは険しかった。
楽しいこともあったけど、しんどいことのほうが多かったかもしれない。
だからここまでこれて心底よかったです。
親としての仕事はもう遠くから見守る程度。
基本は本人が現地でがんばるのみ。
ホストファミリーや、現地での先生や友人とうまくコミュニケーションをとって、生き抜いてほしいと思います。
できれば楽しみながら!
今回はこの出国までを少し振り返ってみようと思います。
発端は中3の9月。
どのような文脈だったかよく覚えていないのですが、母親の私が「高校のとき、留学できていたらもっと英語ができただろうな~」というようなことを言ったら、子どもが「高校で留学ってできるものなの?それならやってみたい!」といいだしたのです。
もともと特に英語に興味がある子ではなかったので、「高校生で留学」という選択肢があるという情報すらあまり入っていなかった模様。
母親の私は「もっと英語を好きになってくれたらいいのにな」と常々思っていましたが、子どもは特に興味を持たないまま中3になったので、留学なんて絶対興味は持たないだろうと思い込んでいました。
子どもっておもしろいですね!
学校の英語は特に興味がないけど、留学させてくれるのなら行きたいし、それなら英語を勉強する、と言うのです。
ま、わからないでもないですが(えっと、経済的なことは考えてないよね……)。
でもやる気になったのはよいことだよな……。
そう思ってリサーチしてみました。その頃のことはこちらに書きました。
長期留学の種類:
国選び:
エージェント選び:
交換留学とは:
上記のブログに書いたように非営利のエージェントの説明会に行き、まずは書類選考を受けました。
中学3年間の成績や志望理由の作文などです。
これに合格して次は筆記試験。
ELTiS(エルティス)という英語の試験です。
TOEFLの高校留学用のようなもので、交換留学生の選抜によく使われます。
このようなページがわずかにある程度であまり情報はありませんが、過去問をエージェントからいただき、必要となりそうなボキャブラリーを覚えたり、英検準2級~2級の対策本で勉強したりしました。
サンプルテストが受けられるサイト:
中3の夏に英検3級に受かったばかりだったので英語力が足りなくて不合格になるのではないかと心配していたのですが、意外と筆記試験は合格で、面接(英語・日本語)だけ再試験(Zoomでオンライン面接)となり、合格となりました。
正直、筆記試験がかなり難しそうだったので合格は難しいかもしれないとあきらめていた部分もありました。
ELTiSの受験前に何度も本人はあきらめの言葉を口にしていました。
ですから合格がわかったときには心底驚きましたし、うれしかったです!
その後、必要な予防接種を受けました(うちの子の場合、髄膜炎が必要で、近くで受けられる場所がなく、遠方であっても平日のみで学校は高校受験前で休みたくなく……。予約できる日がかなり先になったので、病院探しと日程調整はかなり難しかったです)。
この結果を反映した英文の健康診断書を病院に作成依頼(渡航外来などが近くになかったので、近くの開業医にお願いすることになり、事前に下書きをして病院の受付でそれも渡しました。例えば病歴に「喘息」といれてもらいたかったので「Asthma」と知らせる、みたいな感じ[実際、うちの子は喘息ではありません])。
パスポートも申請。
その後、高校受験を終え、春休みにオリエンテーション。
高1となって4月下旬からはビザ申請の手続き。
写真を撮るだけでも一苦労。
親の銀行の口座の証明もいる。
未成年なので、カナダでの保護者(後見人)をつけるための手続きも。
他にも自己紹介文(英文。本人も、親からの他己紹介文も)、各種申請書や同意書の作成。
本人はエージェントから与えられた英語の課題をしました。
保険を申し込み、現地で使うデビットカードを申し込み、カナダドル(現金)も購入。
友人にあたたかく送り出されての出発日となりました。
コロナの流行はまだ落ち着いているとは言いにくい状況。
感染してしまうと予定通り出国できない可能性が高いので、出発日当日まで体調不良とならないように細心の注意を払いつつ過ごしました。
感染防止対策は完璧とはいえませんでしたが、無事に健康な体で日本を飛び立てて安心しました。
親も子もこの留学のために多くの時間を費やしてきたので感無量でした。
最後の別れのときには涙腺が緩みましたが、今しかできない貴重な経験を積んできてほしいと思います!