少し前の話ですが、ピアノを3台使ったコンサートに行ってきました。
ピアニストも3人です。
少し見にくいですが、左右とその奥(中央)に分かれて3台のピアノがステージ上にあります。
今まで2台のピアノ曲は聞いたことがあったし、1台のピアノで2人が演奏(連弾)する曲は聞いたこともあったけど、3台というのははじめて。
それぞれのピアノが貴重な物だということで、誘われて行ってきました。
日本とアメリカ、オーストリア製のいずれも高級ピアノだということ。
正直、一般的なピアノの音色とどれほど違うのかを聞き分けられるほどの耳はないのですが、楽しめました。
クラシック曲も現代のポップス(アニメソング)もあり、あらゆる年代がそれぞれ楽しめる構成。
会場もなら100年会館という、特徴的な外観をしたホールだったので、その中に初めて入れたのもよかったです。
でも、3台のピアノを使ったコンサートにまた行きたいかと聞かれたら、もう十分かなという感じがします。
おそらく、アレンジがとても高度なのでしょう。
音が多すぎて、残念ながらうるさいと感じてしまった曲もあったからです。
それぞれのピアノがどの音域を担当するかや、どのタイミングで弾いて、どのタイミングで休むかなどのアレンジが行き届いている曲についてはすばらしく、うっとりとしました。
ピアノだけなのに、オーケストラの演奏を聴いているかのような重厚感がありました。
一方で音が重なりすぎて訳がわからなかった曲も。
よく考えると、計算上は10本の指で3人が同時に音を出せば30の音。
もちろん、同時にそれだけ鳴らすことはないけれど、例えばトランペットなど基本的に和音を出せない楽器と比べれば最大30倍の音が一斉に鳴るわけで耳が少し疲れました。
2~3人で2台を演奏した曲もありましたが、ほとんどが3人それぞれ1台ずつを演奏。
1曲だけ、3人のピアニストが1台のピアノで弾いた曲があって、それはかなりよかったです。
ピアノコンチェルトでも普通はピアノが一台。
連弾曲や、2台のピアノのための曲はそれなりにあるけれど、3台のものは一般的でない。
それにはやっぱり理由があるのだなと納得しました。
新しい場所に行けて、ピアノのこともわかっておもしろい一日でした。
もし一つひとつのピアノの役割を果たせる工夫をされてそうなら、また行ってみたいです。
ランチはここでした!